高齢になった祖父と叔父が一緒に住むため、祖父の家を解体しそこに新しく家を建てることになった。ある日急激な眠気とともに動けなくなった。違和感を感じ、母に助けを求めたところ木の精霊が来ているとのこと。家を建てる際に木を伐採したことが原因だった。
自分に霊感があるかはわかりませんが、少なくとも母・祖母にはその力があるようです。
霊感がないと思っているのは、直接そういったものを見たことがないから。ただ、不思議な体験は沢山あります。
そのうちの一つを紹介します。
あれは19歳のときの話です。
私の実家はそこそこの田舎で、親戚一同も近くに住んでいました。母方の祖父も高齢となり、叔父と一緒に住むために古くなった祖父の家を解体して、同じ敷地に新しく家を建てることになりました。
当時、私は地元を離れて大学の寮に住んでいたのですが、ある日のこと、授業を終えて部屋に戻ると急な眠気に襲われました。
バイトやレポート提出で睡眠不足気味だったこともあり、まだ夕方でしたが仮眠を取ろうと思いベッドに横になりました。しかし、寝付けないのです。まぶたを開けていられないほど眠たいのに寝付けない。
そのうち寝られるだろうと思い、そのまま横になっていたのですが、ふと気付いたのです。体が動かない。。。完全に動かないのではなく、背中に何かを背負っているような感覚です。やたらと体が重いのです。
私は急に怖くなり母に電話をしました。普段めったに電話などかけなかったので、母も驚いて電話に出ましたが、事故や病気ではないことを告げ、状況を話しました。
母も恐らく霊感の類はあるのでしょうが、直接何かできるわけではないので、友人(この人はお祓いなども出来る人)に聞いてみるということで一旦電話は切られました。
そのあとも体の重さはなくならず、眠気のようなものも一層増していきます。ただ、何となく寝てはいけないような気がして、そのまま耐えていました。
電話から30分ほど経ったでしょうか、いままでひどかった眠気が急になくなり体も軽くなりました。その直後、母から電話がありました。第一声で「どお?治った?」と聞かれ、楽になったことを伝えました。
その時、母の友人に聞いたのですが、木の精霊が苦しみを伝えたくて私のところへ来たとのことでした。
詳しく聞くと叔父が新しく家を建てる際、敷地内に古くからあった木を切ってしまったのが原因のようでした。敷地内を清め木を浄化したことで、私の所から離れてくれたようです。
木にも魂が宿っていることを実感したお話です。