小学生の頃親と一緒に八百屋に買い物にいった。私は待ってる間前の空き地にある看板を一生懸命見ようとしていた。自分は背が小さく正確になにが書いてるかわからないが、この看板に気づいているのは自分だけの様だった。
子供のころ母に連れられて近所の八百屋まで行った。母が買い物しているあいだ暇なので八百屋の前にある空き地で待ってたんだけど不思議な立て看板がたってた。
そんなものはいつもはないんだよ、その日だけ立ってたの。
八百屋の前には大勢人がいるんだけど、その立て看板を見てるのは私ひとりなんだよ。
一所懸命読もうと背伸びするんだけどだんだん暗くなってきて益々読めないんだよ。
そのうち母が買い物終えたので一緒に帰った。
道々「あの変な看板なんてかいてあったの?」と聞いたら「そんなのあった?」私にはなかったように思えたけどどうしたの?大丈夫?と。
数年前に母にこの話したら「八百屋の前に空き地なんてなかったよ」
そんな母は2年前、病気で記憶をなくしてしまったので、
今はもう確かめようもないのだけどね。