おじいちゃんが最後に会いに来てくれた感動心霊体験談

感動する心霊体験談

おじいちゃんが不慮の事故で亡くなったその夜、二回、私に会いに来てくれました。それは夢の中でしたが、私には夢とは思えません。もう10年前のことですが、思い出しても涙が出ます。ちゃんとしたお別れを言うことができなかったので、夢で会えたのは良かったです。

10年ほど前わたしはまだ実家暮らしでした。祖父母と両親、妹と一軒家で暮らしていました。

祖父が亡くなったその日は、わたしは仕事に行っていました。祖父は仕事を退職し、毎日近所の川に行くことが多かったです。小さな手作りの木の船を持っていて、よく釣りをしていました。

夜7時半頃に帰宅すると、家族の様子がおかしく、聞くと祖父がまだ帰らないという話でした。普段なら暗くなる前に、5時には家にいるはずなのに。川へ行くと車が残されていました。

辺りを探しても、祖父の姿はありませんでした。夜中にも行きましたがいませんでした。次の日警察に創作してもらい、探しましたが結局見つかりませんでした。

夜になる頃には捜査は打ち切りでまた次の日にという事でした。その夜二回、夢を見ました。一回目はいつも笑っていた祖父が、いつもと変わらない笑顔で「困った、困った」と玄関の前に立っていました。

わたしは玄関に出て、「心配したよ」と泣いていました。そして明け方見た夢は祖父は無言でずぶ濡れで玄関前に立っていました。会いに来てくれたんだと思っています。その日のうちに警察から連絡があり、祖父の死が確認されました。

こんなに悲しいことがこの世にあるんだなと思いました。船から落ちて亡くなったのか、船の上で心臓発作などで亡くなったのかは分かりませんが、祖父は大好きな川で亡くなりました。

きっと心残りは無かったと思います。と言うのも祖父は戦争で外国で捕虜になっていましたから、日本に帰れた後の人生は「儲けもん」と言っていましたから。川を見ると寂しくも思うけど、あの時会いに来てくれたことは嬉しいです。