1ヶ月の短期語学留学で訪れたドイツの学生寮にて、金縛りといるはずの無い人影を見ました。今日のあまり、その出来事が起こった翌日から夜が怖くなりあまり眠れなくなれました。一戸は3人分の学生部屋で構成されていたのですが、その時は夏休みで私以外だれもおらず。
約9年前のこと。私は大学で専攻していたドイツ語の語学力アップのため、個人でドイツのフライブルグ大学の短期語学留学に参加することにしました。
フライブルグはドイツとフランスの国境付近にあるそれなりに栄えた街です。学生の街として有名な場所だそうです。私は大学の休みを利用して短期語学留学をしました。季節は春。
不運なことに、このときドイツでは記録的な大雪となりました。そんな悪条件の中、なんとかフライブルグ大学の事務所に到着し、事務手続きを済ませたあと、渡された地図をもとに学生寮に向かいました。
バスと歩きでなんとか近くまでたどり着くも、地図が苦手な私は迷い続け、複数の通行人尋ねながらやっと目的に到着しましら。しかしそれからもまた苦難でした。なんと私の部屋はそのビルの最上階で、しかもエレベーターがない。
たしか10階以上だったはずです、重くて大きいスーツケースを修行のように頑張って目的の階数までなんとかのぼり、やっと自分の部屋に到着。玄関ドアを開けて中に入ると、私の部屋以外に空き室は2つ。現地の学生は長期の休みだったため、帰省したようで私以外誰もいませんでした。
そんなこんなでドイツ語の授業も始まり、終われば部屋に帰って睡眠をとるというパターンで毎日こなしていきました。ある日少し疲れ気味だった私は、授業をさぼってその部屋で一日中休んでいました。夜になり、自然と眠りについた私でしたが、突然体がピーンと硬直したようになりました。
そして苦しさもある。動こうと思って動けない。声もだせなかったので、そのままでいると、次の瞬間足元に黒い影が見えました。足をぐっと掴まれている感覚になり、今までに感じたことのない恐怖を感じました。この次の日から、私は睡眠不足となりました。これが私の人生で一番怖かった体験です。