霊感など信じていない私と友人、そして霊感のある子の3人で心霊スポットに行こうという話になり、実際に向かったときのこと。その一件以来、私達はその話しをしなくなりました。してはいけないような気がみんなでしていたから。心霊スポットには行くものではないです。
よく遊ぶ3人組の私達
その日、3人で話していたときのこと私と友人は、霊感が全くなくもう一人の友人は、霊感が強いという話になり霊感というものが私と友人は信じられませんでした。
職場の男性にオススメの心霊スポットを教えてもらったことを一人が思い出し、わざわざ隣町まで行くことになりました。私自身は、わざわざ行くのもなぁ…という気持ちがありました。行ってみたい反面、やはり行ってはいけないのではないかという気持ち。
私以外の二人は、行く気満々だったのでそんなこと言えませんでした。霊感がある子の運転で40分ほどで、目的地付近に到着しました。すれ違う車もいて、安心しきっていた私達。
場所は何となくは聞いていたものの、詳しく聞いていなかったためどこまで進んで行っていいのかわからず道がある限り行けるところまで進んで行きました。
ここからどうすればいいのか確認しようと
その場所を教えてくれた職場の男性に電話を鳴らしたのですが、出てくれません。仕事中かもしれないから、しつこくかけるのは止そうということになりました。近くを見渡すと民家が一軒だけあるのが見えました。
民家があるなら、何もないってことだねと話しながら、車を停車させ進行方向を3人で見ていました。霊感のない友人が車の窓を開けると何か嫌な予感がしました。その瞬間です。
霊感のある子が、いきなりエンジンをかけ『窓はしめて!!』とそれだけを言い、猛スピードで走り出したのです。私と友人は、何が起こってるのかわかってるような、わからないような。
でもきっと、この子には何か感じてしまったのだと伝わってきました。ヤバい、ヤバいと霊感のある子が言いながら運転し、近くのコンビニへ行き、飲み物を買ってひと呼吸おいて、彼女が話し始めました。
あのまま、あそこにいたら私達は憑依されていたと
進行方向からこっちに向かってくるのが見えて、猛スピードを出してしまって怖い思いをさせてしまい、ごめんねと謝られました。
その瞬間、先ほど電話した職場の男性から着信があり、状況を説明しそこで初めて詳しいことを聞きました。私達が行けるところまで行ったとこが実は行き止まりの場所でその先はないこと。その先に行く際は、歩いていかなければならないこと。
そこには人が入れないように門があり、そこをよじ登って中に入ると心霊スポットと呼ばれる廃病院があること。霊感のある人は、キツくて入れないこと。そのようなことを聞かされました。
霊感のある子がいたから、霊感のない私達は助かったのだとその男性から教えられました。本当にそこにいるのかどうかはさておき、そういうところには行かない方がいいのだと気付かされました。冷やかしに来てると霊が思うことがある。
そんなことを聞いたことがあります。私達もちょっとした好奇心だけで行ってしまいましたが、好奇心だけでそこには行ってはいけない。何かあってからでは遅いと学びました。