父の一周忌で起きた母の忘れ癖を心配した夢からのメッセージ

不思議な体験談

50代で亡くなった父の一周忌の朝方

三重県在住。Kさんの体験談。

父の夢を見ました。それが、その日、母がちょっとした失敗をする事への予知夢のようで不思議でした。早くに逝ってしまった父が、残していった母を心配しているのかと思いました。

父は50代の若さで癌のため闘病の末に亡くなりました。母も、暫くは寂しそうではありましたが、仕事をしていたおかげか、徐々に元気になってきていました。一周忌の頃には、気持ちも落ち着いているように見え、安心していました。

その頃、私は、結婚して家を出ていたので、一周忌も母にほぼ任せていて、当日、実家からお寺に一緒に行くようにしていました。その朝方、不思議な夢を見ました。それまで、ほとんど見たことのなかった父の夢を見たのです。

実家の和室、父の仏壇のある部屋で、テーブルの前に座っていました。
そして、下を向いて何かブツブツと呟いているのです。何を言っているのかと聞いていると、「また、忘れて。」と、言っているようです。

そこで目が覚めました。不思議な夢を見たとは思いましたが、一周忌で父を思い出したので夢を見たのかなと思い、それ程気にせずに実家に向かいました。

そして、母と一緒にお寺に着いた時、なぜか急に母が慌てだしたのです。その時、父の夢を思い出して「もしかして、位牌を忘れた?」と聞くと、思った通り位牌を忘れていました。

父は、自分(位牌)を忘れる、と知らせてくれたのかもしれません。
先に気がつけば良かったのですが。もちろん、すぐに取に戻り一周忌を執り行いました。

しっかりしているようでそそっかしい所のある母を心配して、娘の夢に出てきたのかなと思いますが、気づかない鈍い娘でした。