ある病院の階段で幼い私は父といました。確かに隣には父がいました。でも、突然私を呼ぶ声が聞こえ、私は祖父が呼んでいるんだとすぐ分かり、祖父の所まで一直線に歩いてました。ようやくたどり着いたひとつの部屋。
迷うこともなく部屋へ入るとたくさんの大人たちがいました。
なにも分からない私はいつもとなにかが違うことに気がつきながらも、大人たちの隙間を通り祖父の前まで来ると、おじいちゃんきたよ…なに?と心のなかで言うと突然後ろから祖母や親戚の叔母たちが慌ててなにしてるの!向こうにいってなさい!と言われ、その直後慌てて私を探しに父が来ました。
強制的にその部屋から出され、私は祖父が呼んだから来たことを言いたくても言えず祖父を見ると祖父はベットで横になった動かず…幼い私は呼んだのになんで?と心のなかでなんどもなんども問いかけてました。
最初にいた階段に戻り、いつの間にかいなくなり、びっくりしたこと、どーやって祖父がいる部屋がわかったのか?と聞かれましたがまったく記憶がありませんでした。
ただ私を呼ぶおじいちゃんのところに、大好きなおじいちゃんのところにいかないと!!待ってて!行くよ!それだけハッキリと覚えてます。
なにか私に言いたかったのかな?顔見たかったのかな?確かにおじいちゃんに呼ばれたけど…祖母や親戚の人に怒られ呼ばれたから来たのに…とショックもあり来ちゃダメだった?と祖父に問いかけてました。
でも、きっと可愛がってくれてたことを後から聞いて顔が近くで見たかったのかな?と思ってみたり…
でも、不思議です。誰も私にきずかずに部屋に入り祖父の前にくるまで誰も私のことにきずかなかったこと。
祖父がそうさせたのかな?今だに祖父が息をひきとってからの声なので何がおきたのか?真実が知りたくても誰も知らなくて祖父にしか分からないことなのだと…
でも、私は祖父に可愛がられてたのは確かに感じてたのでまわりに怒られてショックでしたが私とおじいちゃんの秘密だと思ってそっと心の奥にしまっておくことにしました。それから…学生になり仲の良い友達にそんな体験をしたことを初めて話しました。
友達はすごい…そんな体験はしたことない、鳥肌たった!と言われてやっぱりなかなか経験しないのか…と改めて思い今はとても大切な経験になってます!
今では不思議な体験から祖父はきっと私を見守ってくれてる!!と思うようになりました!でも…あの日私を呼んだのはなんだったのか…やっぱり不思議な体験でした。