【不思議な体験談】亡くなった祖父が夢で伝えた言葉

不思議な体験談

私が中学生の頃、母方の祖父が亡くなりました。小さい頃いっぱい遊んでもらったりと割とおじいちゃんっ子だったが、小学校高学年頃から会うことが少なくなり久しぶりに再会できたと思ったら火葬場でした。おじいちゃんが亡くなった後に私に起きた不思議な出来事です。

おじいちゃんが亡くなった

当時私は中学生でした。授業と授業の合間にある10分ほどの休憩時間に担任が私の元へ来て「親御さんから電話がきた。すぐに家に電話して欲しいと言っていたよ」と知らせてきた。
言われた通り学校にある公衆電話を使い家に電話をした。
母親が出た。泣いていた。

「じーじ死んじゃったって」そう一言言い電話を切られてしまった。
私は一瞬何を言われたか全くわからずボーッとしてからその数秒後涙が溢れ出てきた。その後の授業のことなどは全く耳に入らずただただ早く家に帰りたい。そう思っていた。

学校が終わり急いで帰ると家の中はビックリするほど静かで母親のすすり泣く声だけが聞こえてた。父親も母の妹、弟も居たが誰も話すこともせずただただ泣き声だけが響いていた。

私は小さい頃おじいちゃんっ子だった。いっぱい遊んで貰ったしおじいちゃんが家に泊まりに来た時は嬉しくてしょうがなかった。朝、少し早く起きて一緒に川沿いを散歩したりプールに連れてってもらったりただ隣に座って一緒にご飯を食べてるだけで嬉しかった。

私が小学校高学年になった頃、祖父と祖母が熟年離婚をした。
離婚の理由はもちろん知るわけはないが離婚する前から祖父と祖母は別居状態だった。

離婚した翌年だったと思う。おじいちゃんは知らないおばさんを連れて家に遊びに来た。仲良くしてる友達だと説明されたと思う。何日かそのおばさんと一緒に家に泊まってった。おばさんを連れてきた時のおじいちゃんは正直ちょっと嫌だった。
夜中母親とおじいちゃんが喧嘩してる声が聞こえて何度か目を覚ました事もあった。

おばさんを連れておじいちゃんが帰ってから数年

私はおじいちゃんに会うことがなくなった。何度か母親におじいちゃん元気かな?と聞いたが知らないと一言返ってくるだけだった。どこで何をしているのか、元気なのか知る術がなかった。

そして中学生になりおじいちゃんが亡くなったと知らせの電話がきた。
再会できた時には棺桶に入っていて火葬される前だった。
お通夜などはせず火葬のみ。身内だけで見送った。
久しぶりに見たおじいちゃんの顔は私の数年前に見たおじいちゃんよりも痩せていた。

おじいちゃんが亡くなってから母親は食欲や元気を失い見る見る痩せてった。なんて声を掛けてあげたりどんな立ち振る舞いをすればいいのか当時の私のは分からなかった。

おじいちゃんが亡くなって1週間ぐらいした頃だったと思う。
夜中急に体が鉛のように重くなり寝返りも打てないぐらい固まったように感じた。金縛りかなと思った瞬間意識が一瞬飛んだ。

夢か現実かわからない状況だった。
目の前におじいちゃんがいた。笑顔で立っていた。
何か私に向かって喋っていたが最初は何を言ってるのか聞き取れなかった。

「なんて言ってるの?」そう聞きたかったが声が出なかった。
わずかに聞こえたのが「由紀(母)をよろしくな。あいつは寂しがり屋で泣き虫だ。一緒にいてあげてな」
気付いたら朝だった。

起きてきた母にこうゆう夢を見たと話したら泣いていた。それから母は食欲も徐々に回復して元気を取り戻していった。
母親を心配したおじいちゃんが私に母親を支えてあげてねという意味を込めて出てきてくれたのかなと思っています。