家に住み着く幽霊に「座敷MEN」という名前をつけた海外に住む姉の話

笑える心霊体験談

姉の住む海外の自宅には、どうやら不思議な人が居るとの事。姉は私の霊感を信じてくれていて、一緒に確認してほしいとワーホリで姉のところに行った私に話してくれた。姉が命名した自宅の幽霊の名は「座敷MEN」(笑)

姉は海外で外人と結婚して今は海外で生活をしています

その当時、姉の住まいは義理の母の持家でとても広い一戸建てでした。丘の上にあってとても見晴らしがいいのですが、正面に林があり素晴らしい景色も見えないほどの生い茂り様で、ちょっと陰気な感じがありました。

とにかく急な坂を上ってこないと来れないような、戸建ての家でした。私はワーキングホリデーを申請し、姉が住んでいる事もあって姉の住む国を選択しました。

前々から海外に住む姉から、家に何か居ると言う話を聞いていました、名前は「座敷MEN」とつけたと言うのです(笑)。私自身も霊感のある体質だとは理解していても、いまいち自分でも半信半疑だったので、内心は姉の気のせいじゃないの?と思っていました。

なので、姉からは何か居るという事以外は詳しいことはいっさい聞かないようにしていました。実際に見えても怖いし、見えたからと言って私には何も出来ないのが関の山だったからです。

しかし、実際に行ってみたら驚きました。これは本当に不思議な事で、私一人だけの妄想では終わらないと実感したのです。まず、最初に姉の家に行って感じたのは男性の気配です。

驚いた事に姉と甥っ子と、姉の旦那の弟さん以外は住んでいないはずなのに、もう一人男性の気配がどうしてもするのです。初日から感じて居ましたが、姉を怖がらせるのはどうかと思い黙っていました。

そして姉が私にあてがってくれた部屋のベットに毎晩もぐりこんでくるのです。これは本当にどうしようもない事で、最初の数日は全く眠れず不眠症になりました。

しかし特に悪さをするわけでもなくどうやら彼が生きていた当時にその部屋で寝ていたみたいなのです

困り過ぎたので、姉に相談しました。姉に彼の姿形を説明すると、姉がビックリしていました。

それは姉の言う「座敷MEN」そのものだったのです。髪の色や服装すべてが同じだそうで、姉自身も私に全く姿形を話していなかっただけに、ものすごい驚いていました。

でも、姉の話を聞いても、私自身経験した事でも何一つ「座敷MEN」が居る事で困る事が無かったので、しょうがないから一緒に寝て過ごすことにしました。

そんな「座敷MEN」にも慣れてきたある日の事、私は姉の家の一階で姉とお茶して階段脇のソファーに座ってくつろいでいました。姉は私の真正面のソファーで世間話をしながらお茶していました。すると、階段をトントンと「座敷MEN」が下りてくるのです。私にはそう感じました。

姉を怖がらせる訳にはいかないと、私は黙って「座敷MEN」の行方を感じて居ました。すると姉の横をすり抜けて、姉の脇にある部屋のベットに座ったのです。「あー、座ったな。」と思った時に、姉がいきなり話し始めました。

「今、座敷MENがどこに居るかわかる?」と聞いてくるのです。私はビックリ!すると姉が「いっせーので、一緒に指さしてくれる?」と言うので、やってみると、驚いた事に2人ともベットの上を指さしたのです。私は思わず笑っちゃいました。

姉もビックリしていて、その後に話してくれました。階段を「座敷MEN」が下りてきたのがわかったそうです。そして、ベットの上に座るのも姉は同じように感じていたらしいのです。

2人して笑いました。そして後から聞いた話ですが、その家の前のオーナーの姿が私たちが見た人とソックリなんだそうです。生死の確認は出来ませんでしたが、家を買った姉の旦那の義母が一度だけ会った事があるそうです。

そして、そのオーナーは私たち女性は追い出すことはしませんでしたが、男性は姉の旦那も弟も何かしらのトラブルに合い、2人とも出て行きました。そして甥っ子もここが嫌だと、引っ越しを要求し今は違う家に引っ越しています。