小学校の階段の踊り場にある鏡に映った怖い幽霊の話

恐怖の心霊体験談

私が小学校2年生の時の話です。私が通っていた小学校は結構古く、心霊体験や七不思議などの噂話が結構出回っているような学校でした。1年生の時は校舎の1階に教室がありましたが、2年生になり教室が2階になりました。

係決めがあり、私は保健係に任命されました。保健係の主な仕事は、毎日朝の会の後、出席人数を記入した用紙を保健室に持って行くと言うものでした。

朝でも薄暗い校舎で、毎日恐々保健室に通っていました。
階段の踊り場にはどこの階段にも大きな鏡が設置されており、私は階段を通る度に、なぜか鏡を見るのが癖になっていました。

毎朝怖いと思いながらも鏡を見ていました。
そんなある日、いつもと同じように階段を降り踊り場の鏡を見ました。
そこには、自分の姿は映っていませんでした。

とても恐ろしい姿の女性が大きく映し出されていました。
大人になった今考えてみると、あれはきっと鬼です。

真っ白な死装束に真っ白な長い髪の毛。目はとてもつり上がっていて、こちらを睨んでいるようでした。

牙があったような気もしますが、定かではありません。
とてもビックリして息が止まりました。急いでその場を離れ、駆け足で保健室へ急ぎました。

保健室にはいつもなら保健の先生がおり、自分のクラスを伝えてから持ってきた用紙を指定の場所に置くのですが、その日に限って保健の先生は保健室にいませんでした。

その事が更に恐怖感を煽りました。
指定の場所に用紙を置いて考えました。教室に戻るとき、さっきの階段を昇らないといけないのです。

遠回りで戻れるルートが頭をよぎりました。しかし遠回りをして戻ったら、きっと帰りが遅い事を先生に怒られます。
でも、さっきの怖い女性をまた見るのはやっぱり嫌でした。
少し悩んだ結果、私の出した答えは、さっきの階段を昇り、最短ルートで教室に戻る事でした。

最悪、踊り場だけ目を瞑っていようと思いました。
手に汗握り保健室から走り出しました。もう心臓はバクバクです。
階段を駆け上がり踊り場に差し掛かると、やっぱり見てしまいました鏡を。
怖いもの見たさです。

しかし、そこに映されていたのは自分の姿だけでした。ホっとましたが、やはりまだ怖いので、そのまま駆け足で教室に戻りました。
教室を出てから大体走っていた為、戻りも遅くなく先生にも特に怒られず、普段通りでした。

この恐怖体験は、一度きりでした。卒業まで、ずっと踊り場の鏡を見続けましたが、あの女性は映っていませんでした。
友達にこの話を話すと、いつも「それは自分だったのでは?」と笑われますが本当に怖い体験でした。