中学生の時に大好きな先輩がいて、友人とその話でもりあがりました。しかしその先輩は今は地方から東京に行き、就職したと聞いて、地元にいるはずがなかったのです。なのに、気が付いたときには、なんとその先輩がいるではありませんか?目を疑った不思議体験です。
中学生の時に大好きだった先輩は私の初恋でした。そして卒業式の時には、ボタンをもらいに行ったり、素敵な思い出がたくさんありました。
しかしその先輩には、彼女がいて私とは結ばれることはなかったのですね。でもそれはそれで、いい思い出として私の胸の中にしまっていたのです。そしてある週末、友人と久しぶりにご飯を食べる機会があり、その際に初恋の話で盛り上がりました。
本当に好きだったその先輩のことを思いだし、あまい気分に浸っていたのですね。そうしたら、なんとそのレストランの離れた席に、なんだか似た人がいるではありませんか?目を疑いました。なんとその先輩だったのです。
私はこの機会を逃すともう二度と会えないかもしれないと、話しかけることに。先輩は友人の結婚式でたまたま帰省中だったのです。しかも同じ中学の私の同級生の結婚式です。
なんと不思議な巡り合わせだと、そこからは先輩も合流して食事を始めたのですね。そのあとは二人で飲み直したりして。なにが先輩を引き寄せてくれたのか今でもわかりません。でもあのひと時は嘘のように幸せな時間でした。
そして少し大人になった私たちが出会えた最後の時でした。私と友人が初恋の話に盛り上がっていたから、会えたのでしょうか?すべてが運命だったとしか言いようがありません。