17歳の夏の終わりに、実際に体験した話。雨の降りしきる夜中の小学校での恐怖体験。小学校の歩道橋の下で雨宿りしていた時の話。男3人で喋っていると、歩道橋から足音が・・・丁度自分達の真上でピタッと止まり、・・・
これは私の旦那が17歳の時に実際に体験した話だそうです。楽しかった夏休みもいよいよ終わりに近づいた8月末。小学校から仲が良かった男友達2人と遊んでいました。
夜も更け、特に遊びに行くアテも無くなった所で、雨が降って来ました。
仕方がないので、自分の近所の昔自分達が通っていた小学校の歩道橋の下で、雨宿りしながら喋る事になりました。
この小学校は大きな小学校だそうで、東運動場、西運動場があり、国道を挟んで歩道橋でつながっていたのです。
その為、雨宿りにはうってつけだったのです。
些細な事でも何でも面白くて楽しい年頃、気が付くと夜中の2時前でした。
正直、この学校では何度も心霊体験をしていた為、少し気味が悪かったのですが、それでも友達とのお喋りに夢中でした。
しばらくして歩道橋から東運動場から西運動場に向かって足音が・・・
A「えっ、こんな時間に?」
B「誰やねん気色悪い!」
自分「いや、用務員さんでしょ。笑 見回りでしょ。」
コツッ、コツッ、コツッ。
どんどん近付いて来る足音。
B「こんな時間に大変やな、用務員も。」
A「せやなぁ、大変やわ。」
自分「俺無理やわ、こんな時間に学校一人で見回りとか・・・」
A「せやなぁ!和輝(仮名)は無理やわ!お前霊感強すぎるもん。笑」
B「確かに!お前とおると、俺等も毎回不思議な体験するぐらいやからなぁ!笑」
自分「確かに・・・いつもごめん!笑」
一同「ぎゃはははは!」
すると、足音が丁度自分達の頭上でピタッと止まったそうです。
そして・・・
ドンドンドン!ドンドンドン!!
うるさいぞ!!と言わんばかりに、頭上で音が鳴りました。A「えっ!?何!?」
B「ヤバいヤバい!用務員さんが怒ってはるんやわ!」
自分「うるさい!って?」
B「そーちゃう?」
A「まじかぁ・・・」
自分「すいません!帰ります!」
そして、自分達は帰り支度を始めました。
が、しかしある事が引っ掛かったのです。
自分「なぁ、おかしくないか?」
A「何が?」
自分「いやさ、もし用務員さんやったとしよう。でもな、それだと説明つかん事があるで。」
B「何や?」
自分「東運動場から西運動場へ向かうには、歩道橋の入り口のカギを開けなアカン。でもカギの開く音、チェーン外す音が聞こえたか?」
B「いや、聞こえてない。」
A「確かに。でも、俺等が聞き逃しただけやろ?」
自分「足音は聞こえたのに?」
A,B「・・・」
自分「懐中電灯の光も見えない。光なしで見回りするか?」
A「確かに・・・」
B「じゃーあの足音なんや?」
A「人間ちゃうんちゃうか・・・」
自分「そーかも知れん・・・」
B「おい!帰ろう!気色悪い!」
自分「おう!何か寒気止まらん。帰ろう。」
A「おい!何か聞こえへなんか?」
自分、B「えっ?」
ぬちゃっ、ぬちゃっ、ぬちゃっ・・・
自分「何や、この足音・・・」
B「おう・・・俺も聞こえる・・・」
ぬちゃっ、ぬちゃっ、ぬちゃっ!
A「あかん、どんどん近付いて来とるで!」
自分「人間と思えない。」
B「とにかく和輝んちまで逃げよう!」
A「走ろ!」
そして自分達は少し離れた所まで走って逃げ、少し様子を見ました。
A「どーや?」
自分「わからん・・・」
B「和輝・・・あれ用務員やろ?そーなんやろ?」
A「・・・用務員が何であんなんすんねん。」
ぬちゃっ、ぬちゃっ、ぬちゃっ!!
自分「静かに、足音が・・・」
A,B「えっ!?」
どんどん近付いて来る足音。しかし姿が見えない。自分「やっぱり人間やない・・・早くこっから離れよ!!」
一心不乱に男3人で、自分の家まで走りました。
まだ雨が降ってましたが、そんなのお構いなしです。
そして、自分の家に着き、玄関前で息を整えていました。
A「あれ何やったんや・・・」
B「先輩とかやったんちゃうんか?」
自分「それやったらもっとわかりやすく来るやろ。うるせー!とか・・・。明らかに追いかけて来たのに、姿形が見えんかった・・・。足音あんなに近くで聞こえたのに・・・。」
A「鳥肌が凄いわ・・・」
自分「俺もや・・・」
B「おい!早く入ろう!入れてくれ!」
ぬちゃっ、ぬちゃっ、ぬちゃっ・・・
A、B、自分「!!?」
ぬちゃっ、ぬちゃっ、ぬちゃっ、ぬちゃっ・・・
自分「尾けてきよった!!」
そこからは夢中です。
男3人で我先に部屋へ上がり、ガタガタ震えながら男3人で固まって寝ました。笑
あれは一体何だったのか?今でも知る由はありませんが、我々3人が集まった時は必ず話します。
今じゃ笑い話ですが。笑