息子の入院に付き添っていたらまさかの不思議体験

不思議な体験談

それは、去年の夏に当時一歳四ヶ月の息子が病気になり車で30分かかる田舎の真っ直ぐな道のりで市民病院まで通っていました。毎日同じ道を通っているので二週間も通うと慣れてきました。

その年の夏は、いつもより暑くてクーラーを効かせてる車内も日差しで暑くなってしまうような日々でした。

そんなある日、息子の様態もなかなか良くならず、白血球の数値はあがり、次の検査結果によってはもっと大きな病院に移動するかもしれないと言われていました。

私は心のなかで「私はどうなってもいいから、この子だけは絶対に助けてください」と必死に祈っていました。子供を病院のベッドに寝かしつけて帰るとき後ろ髪をひかれながら、涙がポロポロこぼれてきました。

車にのりいつもの帰り道を運転していると急にまっすぐな道のはずなのに車がフワッと一瞬浮かぶ感じがあり、ブレーキをかけました。後ろをみても何もひいていない、誰もいない。なんでだろう?と思った瞬間にあたり一面まっくらになっていきました。

いつもならガソリンスタンドやスーパーがあって田舎の道でも明るい方なのにおかしい。私は疲れて気を失ってしまったのだろうか?と色々考えていると、急にフロントガラスに得体の知れない真っ黒なマントのようなものに身を包んだ、そして顔も真っ黒な男か女かも分からないような人物が降りたってきました。

私は怖くてそのまま動けなくなっていると、いきなり黒いマントの人物が「息子を助けたいのか?わたしが命をもらっていこうと思う」といわれ、必死に「それだけは、やめてほしい、私はなんでも、どうなってもいいから、息子だけは奪わないで欲しい」と懇願しました。

そうするとその人物は「ふぅーーー」と息のようなものを吐き

夏なのに白い息で私はパニックになりそうでした。「では、お前の好きなものややりたいことはすべて我慢しろ、自分で考えて行動してみろ。猶予をやる。

それを破れば命はない」と言われた瞬間に、パーーッと世界が明るくなり元のガソリンスタンドの明かりやスーパーの明かりが見える元の道に戻りました。私はその場に呆然としてしまいましたが、後ろからきた車のクラクションで我にかえりました。

きっと悪魔と契約をしたんだ。私が息子を守るんだと言い聞かせ。娯楽といわれているテレビやスマホゲームも息子が病院で食べれないお肉などもやめました。

その5日後やはり検査結果が悪く大きな病院に転院し、あの契約はなんだったのだろう?でも破れば息子が、、と思いずっと守っていると転院した翌日から様態が安定し、そのつぎの日には数値がすべて健康な数値に戻り劇的な変化があり、三日後には退院の許可まででました。

あの悪魔との契約のおかげなのかな、ととても不思議な体験をしたことを今でも覚えています。今でも息子は元気でゲームはやらず、テレビは息子と一緒に見ています。きっとあの悪魔みたいなやつは息子との時間をなにより大事にしろと教えてくれていたのだと思います。