私が小学生くらいの時の話です。今思いだすと笑ってしまいますが、当時はめちゃくちゃ怖かったです。朝目が覚めると家の中が重苦しい雰囲気に包まれていました。母と弟が暗いので理由を聞いてみたのですが教えてくれません。そのうち母と弟は奇妙な行動を取りだしました。
今では笑ってしまうエピソードの一つですが
当時は怖すぎて泣きました。私が小学生の時、たしか夏休みだったと思います。
朝起きるとなぜか母と弟の様子がおかしいので理由を聞いたのですがまったく何も教えてくれません。
二人ともずっと顔がこわばってひきつったままで何も話してくれません。その様子が異様なので私も何度も理由を聞くのですが何も話さないのです。
母と弟の態度に悲しみと不安を抱き泣きそうになったところ、二人は更に奇妙なことをし始めました。
それまで座っていたのにおもむろに立ちあがり、線香に火をつけて線香の台にセットしたと思ったら、それを持って私の部屋のベッドの周りを無言で何度も往復し始めたのです。
何も教えてくれないわ、変な行動を取るわでパニックになった私は泣きだしましたのですが、私が泣いていても二人はしばらくその儀式を続けました。めちゃくちゃ異常な光景だったと思います。
儀式(?)が終わった頃にようやく母と弟がなぜこんな行動を取ったのか理由を話してくれました。弟が前の日の夜中、私の部屋を通りかかったところ、寝ている私の上に髪の長い白い着物を着た女の人が座っていたというのです。
それを見てびっくりした弟が母に相談すると
供養(?)をしようという話になり、お線香を持ってぐるぐる私のベッドの周りを歩いて回って霊の供養を行ったという話でした。
寝ている自分の上に女の人の霊が乗っていたと言う事実にかなりビビリましたが、それより母と弟の取った行動の方が100倍怖かったです。
せめて一言理由を話してからオリジナルの供養をしてくれてもよかったのではないでしょうか。お化けより生きている人間の方が怖いと感じました。
自分の過去の経験から、これから先誰かにお化けがついているのに気づいても見て見ぬふりします(笑)言われても怖いだけだと思うし、信じてくれるかも分かりませんから。
弟の子供の時の霊体験は今回の話のみですが、大人になってからたまに霊のようなものを見てしまいそうになる時があると聞きました。
疲れている時や気を抜いている時、電車に乗っている時に霊を見てしまいそうになるので、嫌な予感がする時は霊がいそうな方を見ないようにしているといっていました。
うちの家族で霊が見えてしまうのは弟だけなのですが、友人や知人とこういう話をすると霊感がある人は結構多いということが分かりました。人が見えないものが見えてしまうって大変ですね。