急逝した母が法事のときに娘たちに会いに来てくれた感動の心霊体験談

感動する心霊体験談

まだ学生の娘を二人残して、40代の若さで急逝した母。母がこの世にいないことを実感できないまま通夜、葬儀が済み、あっという間に四十九日の法事の日。法事の最中、窓を開けていたにもかかわらず、お線香の煙は部屋にとどまったままでした。

私が21歳、妹が18歳でまだ二人とも学生だったころ、40代の母がくも膜下出血で急逝しました。

その日の朝、普段通り元気な姿で出勤していっただけに、急逝したという知らせを受けても「なんの冗談?」と思ってしまうほど実感が湧かず、眠ったように横たわっている母を目の前にしても、何が起こっているのか理解できないほどでした。

しかし、通夜や葬儀は、葬儀会社のスタッフがどんどん進めて行き、気が付いたらすべてが終わっていました。

その後も母がいない現実を受け入れられないまま日々が過ぎ、あっという間に四十九日の法事の日になりました。
親戚や親しい友人が集まり、お坊さんもいらっしゃって法事がはじまりました。

季節は初夏だったので、窓を開けていると心地よい風が入ってきます。
法事の最中も窓を開けていたのですが、気が付いたら部屋中真っ白になっていました。

心地よい風が入ってくるし、その風をその場にいた誰もが感じているのに、お線香の煙が部屋から出ていかないのです。
飼っていた犬が、お仏壇の方をじっと見つめ続けていることに気づき、お坊さんの顔を見ると、お坊さんがおっしゃいました。

「お母様が、あなたたちに会いに来てくださいましたよ」と。
お坊さんのお話では、死者の魂は四十九日まで現世にいて、法事が済めばあの世へ行くんだそうです。

母の死が実感できず、受け入れられなかった私たち姉妹の前に、母が「これからあの世へ行くからね」と伝えに来たのかもしれません。
私と妹が母がもうこの世にいないんだ・・・と実感した途端、お線香の煙は風とともに消えて行きました。

お坊さんが「時々こういうことがあるんですよ。不思議ですよね」とおっしゃっていました。