大人には見えない幼い子どもだけに「見える」恐怖の心霊体験談

恐怖の心霊体験談

子供のころには、大人に見えないものが見えたり、聞こえない声が聞こえたりすることがあるようです。私も3歳くらいまではそういう「見える」子供だったそうで、当時の怖い話を母からよく聞かされました。今ではそんな記憶も霊感もないので、ほっとしています。

母に聞いた私の小さい頃の話です。
私は幼稚園に入る前、つまり3歳くらいまでは「見える」「感じる」子供だったようです。

家の中であらぬ方向を指さして笑ったり、お散歩の途中で急に立ち止まって泣き出した場所がいわくつきの場所だったり。

三歳の七五三の時は、お詣りに行った神社の参道で、ある一点を見つめて「あっちはいかない」と散々てこずらせたというエピソードもありました。
当時怖がりだった母としては、落ち着かない日々だったとのことでした。

ある日、父は会社に行って、母と私が二人で過ごしていたときのことです。私は急に「ママ、あのこがあそぼうって」と窓の外を指さしたそうです。

でも私の実家は当時5階建てマンションの3階にあったのです。ベランダはありますが、外から入れるはずもありません。
おまけにその日は冬で、冷たい雨が降っていたそうです。

母は必死でそっちを見ないようにして「そこには誰もいないから遊べないよ」と言ったそうですが、私は「おんなのこ、いるよ」と譲りませんでした。
その数年後に実家が引っ越したのは、私のその発言も一因だったとか。

幼稚園に入るころには、もうそういうことは言わなくなったそうです。
子どもの頃にはそういうこともあると聞きますが、自分がそうだったとは想像がつきません。

母には気の毒なことをしましたが、今、霊感がなくなって本当によかったと思っています。