あるときみんなで小学校の周りを夜中にうろついていました。するとどこからともなくボーウ、ボーウと不気味な音が聞こえてきたのです。すごく怖かったのですが帰って親に聞いてみるとそれはただのカエルの声だったのでした。
中学生の時に仲のいい友だち達と一緒に遊んでいました。辺りはいつの間にかまっ暗になってしまっていたのですが、仲間の一人が近くにある小学校のあたりに行ってみようというのです。
その辺りは夜になると暗くなってしまい怖い雰囲気になるので私はあまり乗り気ではなかったのですが、怖いからやめようとも言い出せず、ついて行く事になりました。
どうやら友だちは肝試し的な事がしたかったらしく、私たちは人気のない暗い川沿いの草むらの中に入って行きました。
正直私はこの時点でかなり怖かったのですが、しばらくするとどこからともなく不気味な音が聞こえ始めました。ボーウ、ボーウと言う音が川沿いに響き始めたのです。
私たちは顔を見合わせて何の音だとか怖いとか言い合っていたのですが、一人が逃げ出すとみんなそれに続いて走って逃げ出しました。
元来た道にたどり着くとみんなであれは幽霊だとか死にかけの人間だとか正体について話し合いましたが、いっこうに答えは出ず、恐怖だけが残ったのです。私は心細いまま家に帰りました。
家に帰り今日あった事を親に話してみると親はまったく動揺せずあの辺にはカエルが出るからカエルの声でしょと私に言いました。
私はカエルの声などその時は聞いた事もなかったので分からなかったのです。真相が分かって拍子抜けしてしまいました。