存在しない生徒の姿を見た小学生の時の怖い話

恐怖の心霊体験談

小学生のとき、友達と放課後二人で喋っていると、一人の子供が教室の前を通りました。廊下の先には部屋が一つあるだけ。しかしその部屋を確認してみても、誰もいなかったのです。その時初めて、存在しない人を見てしまったと気づきました。

今はまったく霊感はないのですが小学生の時は多少霊感があったと思います。そのうちのエピソードの一つとして、いないはずの子供が見えたという経験がありました。
私はその日、クラブが終わったあともしばらく学校に残っていたんです。
一人の友だちと一緒にクラブの部屋でお喋りしていたのですが、廊下から奥の方へ歩いて行く生徒が見えました。

見たことのない生徒だったので、こんな時間まで残っているなんて珍しいな、と少し不思議に思ったんです。
それに私たちがいた部屋は、クラブ以外で使われることがありません。
普通用事のない生徒がこのあたりまで来ることはなはずなんです。

そのため、一緒にいた友達に「今の子この時間にこのあたりにいるなんて変じゃない?」と友達に聞いてみたんですよね。
そしたら友達は、「今の子って誰?」と不思議そうな顔。

廊下側に体を向けて二人で並んで喋っていたので、友達もあの子を見ているはずなのに…。
少し不安に感じて、友達と一緒にその子がどこに行ったか探すことにしました。
廊下を抜けた向こう側には別の部屋が一つあるだけで、他には何もありません。

ということは、別の部屋にその子がいないとおかしいのですが…。
見に行ってみると誰もいませんでした。
戻ってくる姿は見ていないので、絶対にその部屋にいるはずなのです。
つまり誰もいないということは、私は存在しないはずの生徒を見てしまったということ。

さすがに友達も私も怖くなって、そのあとは鳥肌を立てながら家に帰りました。
当時からおかしな体験はいくつかあったのですが、はっきり姿を見たのはあれが初めてだったと思います。