怖話短編集

恐怖の心霊現象から感動して笑える心霊体験など今まで見たこともない不思議な怖い実話エピソードが満載

不思議な体験談

実家が田舎の病院。ついにうちにもやってきた。

周りにコンビニはなく、地元の人たちはみんな患者さん。それくらい田舎にある病院が私の実家。病院といっても個人なので、小さく家とは1つの廊下で繋がっている。その廊下は関係者しか使用できなく、一般の人は来れなくなっている。

病室は6部屋で夜勤の看護婦さんは毎日1人ついているという状況。

実家が病院というと、よく心霊体験について聞かれたが、そんなことは全くなく、私は高校生になっていた。

ある朝起きると母が焦った様子で「昨日の夜病院の方に行った?」と聞いてきた。たまに病院にある自販機でジュースを買うために行くことはあるが昨夜は行っていないと答えると、「うわ、ちょっと?うちもついにか…」という感じで身震いしていた。

母の話を詳しく聞いてみると、母が朝起きて病院で夜勤をしている看護婦さんに挨拶に行ったとき、「昨日の夜中、お家の方どなたか病院に来ました?」と聞かれたそう。看護婦さんの話はこう続いた。

「昨日の夜中に、自動ドアがブーンと開く音がしたんです。鍵を閉めていたはずなのでおかしいと思い、廊下を覗いてみても誰もいなくて。

気のせいだったのか?と思って振り向くと、診察室に誰かが入っていく後ろ姿が見えました。パタ…パタ…と足音が聞こえ、しばらくすると、パタン…と、お家の方へ繋がっている廊下の扉が閉まる音が聞こえました。

お家の方がわざわざ病院の入り口から入ってくるなんておかしいなと思いましたが、誰かこちらに来ましたか?」

お家の方がわざわざ病院の入り口からの画像

これを聞いた母は、家族に昨夜病院に行ったか聞いたが、みんな私と同じく誰も行ってないと答えた。その夜は入院患者もいなく病院には夜勤の看護婦さん1人だけ。もし誰かが入ってきたとしても、周りは知り合いだらけの田舎町。無言でくるはずもなく、ましてや夜中。窃盗だとしても、診察室から家へと繋がっている廊下は関係者しか入れないので侵入できない。

そもそも、家の人がわざわざ病院の入り口から入ってくるなんておかしい。更に言えば自動ドアは鍵を閉めてロックしていたはず…。

しかし看護婦さんが確かに見たという後ろ姿…。ちなみに家のすぐ隣はお寺でお墓がいくつか並んでいる。

時期は間も無くお盆。タイミングだけに、家族みんながヒヤッと寒くなる出来事だった。結局その後、家では何かが起きることはなかったが、しばらくキョロキョロしてしまい、なんとも不気味な気持ちだった。

あの日の夜、一体誰がうちへ入ってきたのだろうか…そして今はどこにいるのだろうか…。

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