真夜中にリビングに座る不思議な「何か」と消えた自分の姿

不思議な体験談

小学生のころ、夜中に目が覚めてトイレに行こうと

山梨県在住。Tさんの体験談。

部屋を出てリビングから廊下に出ようと扉に手をかけると扉のガラスに映るソファーに誰かが座っていた。振り返ると誰もいなく家族も全員寝ていた、もう一度扉のガラスを見るとやっぱりだれか座っている。

小学生のころ少し空が明るくなり始めたような、夜中に特に寝苦しくもないのにふと目が覚めた。目が覚めてしまったものは仕方ないしトイレでも行こうと部屋から出た。

部屋から出るとリビングになっていて、その隣にある襖が開けっ放しの和室では両親と弟がいつも川の字になって寝ている。トイレはリビングにある、ガラスがはめ込まれた扉を開けて廊下に出たところにある。

家族を起こさないように、そおっと和室の前を通って扉に手をかけると扉のガラスにリビングにおいてあるテレビとソファー、そしてソファーに座る誰かがぼんやりと映っていた。驚いて振り返ると誰も座っていないソファーがあり、和室で寝ている家族を確認しても全員いる。

ソファーに誰もいないことを確認してから、もう一度、ガラスを見てみるやっぱり誰か座っている。気のせいじゃなかったということに恐怖し振り返ることができなくなり、振り返ることも自分の部屋に戻ることもせずに、そのまま和室で眠る家族の布団にもぐりこんだ。

その後は何事もなく朝まで眠っていたが、和室で目を覚ましたことで夢ではなかったことを実感した。

あとから気づいたのだが、この体験にはもう一つ不思議なことがある。扉の前に立つとソファーは真後ろにくる、だから本来は自身の体に隠れてソファーがガラスに映るわけがないのだ。あの座っていたものは何だったのか、そしてなぜ自分はガラスに映っていなかったのか、今でもわかりません。