お葬式で自分の魂が引き抜かれる不思議な夢を毎月見た話

不思議な体験談

小学五年から中学二年まで、ほぼ毎月同じ夢を見た。誰のかは知らないけれどお葬式に参列する私が、モニターでお坊さんの後ろ姿を見ている。木魚の音を聞きながらぼうっとしていると、足の先から悪寒がして、私の全身が青い炎になって天高く飛んでいくのです…。

毎月のように同じ夢を見ることってそんなにあることなのでしょうか。私は小学校五年から中学二年まで、同じ夢を毎月見ていました。それがなんとも怖くて不思議な夢で、大人になった今でも内容をはっきり覚えています。

そこはとても大きなお葬式の会場です。誰のお葬式なのかはわかりません。いつも顔を見てお焼香を上げるのですが、靄がかかったように思い出せないのです。会場は一階と二階に分かれていて、一階には二階の本会場に入れなかった黒いスーツの人達が項垂れたように腰かけています。

二階の本会場ではお坊さんが木魚を叩きながら読経をしていて、その背中をモニター中継で見ることができます。私はいつも親しいらしい誰かと一階の座布団に並んで座り、そのモニターを見ています。そしてしばらくして時計の音がボーン、ボーン、と鳴った後、それを合図にしたかのように私は立ち上がります。

すると足の先に悪寒が走り、そこからぶわっと青い炎が広がるのです。炎はだんだん上に上がり私の全身を包んでいきます。最後に私は青い火の玉になって、くるくるとゆっくり回転しながら上昇し、式場の天井や屋根をすり抜けて天高く上っていくのです。

その夢を見て起きた時は、同じような恐怖感と不思議な気持ちがして、体はぴりぴりと痺れたような感覚になります。特にお化けを見た、とかいう体験ではないのですが、大人になった今でも時々思い出しては、あの不思議な恐怖を思い出すのです。