添乗員が経験した海外の古城ホテルで見た女の幽霊の話

恐怖の心霊体験談

私の姉が添乗員として海外のホテルで宿泊した夜の心霊体験です。イタリアのある古城ホテルで、添乗員用の部屋で宿泊した彼女は、ベットの上で鬼のような形相の女の顔に苦しみました。翌朝、ホテルのオフィスに飾られた一枚の絵画が、夜彼女の部屋に現れた女の顔と同じ人物でした。

私の姉が添乗員として海外で仕事をこなしていた時に聞いた話です

私の姉は、海外旅行の添乗員として働いていました。
そのため、海外のホテルに宿泊することに慣れていたそうですが、その時のホテルは、一歩部屋に足を踏み入れた時から今までとは様子が異ったそうです。

彼女は、「なぜかわからないけども、嫌な感じがする」と察したそうですが、添乗員の職業柄、自分の気分や要求は後回しにして気にしないようにしておくそうです。

姉の話によると、添乗員は宿泊先のホテルのランクの低い部屋を当てられることが常識で、国やホテルのランクを背景にした酷い場合には、押入れの様に使用されているとしか考えられない部屋であったり、部屋が取れていないことも大して珍しくはないということなんです。

イタリアの古城ホテルでのこと。
ツアー客の部屋は、パンフレットに記載されている通りの素敵な部屋であったそうですが、添乗員の彼女の部屋は、洋館ではあるものの、家具にはベージュ色の布がかけられており、その黄色い布に見えたのは、良く見ると白い布が埃で変色した色であったことが分かったらしいです。
白い壁に年月とともに劣化した汚れの目立つまるで牢獄の様な内装だったというんです。

私は、部屋の写真を見せてもらったのですが、もはや現代の衛生基準でしたらえてあるとは思えない部屋です。
その夜も、彼女は深夜になってからようやく、床の上に直接置かれたマットに身を置いたそうです。

「ウトウト」と眠りにつき始めた頃に部屋の中で音がしたそうです

起き上がってからその音が何の音なのか、聞き入っていると「ぽつぽつ」という雨音に聞こえました。

安心した彼女は、再び疲れた身体をマットに倒して休もうとすると、雨音が大きくなってきたそうです。
彼女はここでも、頭の中で、雨天の場合の明日の予定を考えていたそうです。

そして、古城のホテルで冷え込んだために、急に尿意を催してトイレに駆け込もうと目を開けたそうです。
目を開いた瞬間に、髪の長い鬼の様な形相をした女の顔が彼女の顔の前に出たというんです。

その女の形相は、鬼のように怒り狂った表情をしており、驚きのあまり「ギャー」という奇声をあげて裸足のまま部屋を飛び出して、
フロントに助けを求めたそうです。
ホテル側の対応ですが、そんな酷い目にあっても営業に差し障るからか、添乗員を務める彼女に事情を暴露してはくれなかったそうです。

そして翌朝に、彼女はフロントの奥のオフィスの一枚の絵画に目を留めたんです。とても美しい女性画が飾ってあるので、よく見てみると、深夜に鬼の形相で迫ってきた女の顔と同じであったそうです。

姉は、怪奇現象なら気にしないけど、この件は心臓に毛が生えても耐えられな位怖かったと話していました。
海外の霊って怖いんですね。