恐怖!「誰か助けて、抜け出せない!」真夏の夜の不思議体験談

恐怖の心霊体験談

社会人になって初めての一人暮らしで、うるさく言われる事なく気楽な生活を満喫していました。仕事の連休でのんびり過ごしていた蒸し暑い夜、飲み物を買いにコンビニに出かけた際に今になっても思い出してしまう恐怖と不思議を体験しました。

それは都内某所の有名な下町での真夜中の出来事でした

今からもう28年程前になります。

仕事が休みだったので夜更かししていて、蒸し暑く喉が渇いたのでコンビニに買い出しに行く事にしました。
メインの通りはわりと明るいので普段も夜中の買い物はよく行っていました。

その日もいつもの通りを歩いていたのですが、ふと頭に冒険心がよぎり、いつもと違う道から遠回りして行ってみようと思い、暗めの細い横道に入りいつも利用するクリーニング屋さんを目印に民家と民家の間の細道を歩き出しました。

しばらく歩くとみちの先が暗く恐い感じだったのでもうメイン通りに出ようと元の道を引き返すことにしました。

すると目印のクリーニング屋さんがあり、いつものようにメイン通りに出る角を曲がったのですが、何故か民家と民家の細道に出てしまうのです。

私は「あれ?方向音痴?」と始めは思っていたのですが、また目印のクリーニング屋さんが見えたのでいつもの角を曲がりました。するとまた細道に戻ってしまうのです。

それが2、3回続きました。「あれ?同じところをぐるぐる回っている。それも方向音痴とかじゃないな」と、私は恐怖と焦りで汗だくながらも落ち着こうとしばらく、今まで決めたいくつかの目印や経路を整理していました。

「よし、もう一度」と思い同じく目印のクリーニング屋さんが遠くに見えたので「よし、ここを真っすぐ行って左に曲がる」と自分に言い聞かせ歩くのですが、またもや抜け出せず同じなのです。

「これが狐につままれたという事か」

と思い、どうしよう民家に助けを求めるか、でもこんな夜中に変な人になる。などもうどうしていいか分からず泣きそうになりながら「よし!この場所から目印と反対の道に行けばぬけだせるかも」と思い反対の角を曲がると

何故か先に目印のクリーニング屋さんがありそこまでの間が赤く明かりが灯るように光っているのです。
恐怖ながらも行ってみるとなんと千本鳥居の様な光景が広がっているのです。

こんなところにこんな鳥居聞いた事も見たこともなく、驚きと恐怖ながらも、一瞬「この鳥居を歩いて行けば抜け出せるかも」と頭をよぎりました。

しかし、その鳥居の先は真っ暗で、その闇が急に恐ろしくなり無我夢中でクリーニング屋さんめがけて走り、角を左に曲がったらなんと!やっといつものメイン通りに戻れたのです。そして訳が分からずも、コンビニで買い物して帰りました。

翌日、とにかくあの鳥居が不思議で、明るい昼間に再びその場所へ行ってみたのですが、そのような鳥居はまったく無く普通の民家でした。

その当時はネットが普及している時代では無かったので、地図でも調べたのですが、それらしきものはありませんでした。

あれは一体なんだったのでしょうか。もしあの鳥居に入っていったら私はどうなっていたのでしょうか。