亡くなった人の部屋の遺品整理を手伝った時の恐怖の心霊体験談

恐怖の心霊体験談

数年前、私の会社にいたH君が不祥事を起こし辞めその後亡くなりました。亡くなって会社関連の物が彼のアパートにあり担当者と回収した時の夜、私が体験した恐怖をありのままお書きしました。今でも思い出すと恐怖で背筋がぞっとします。

数年前の事です。私は他の支店から異動してきました

そこは支店ながら大人数いて様々なチーム部署がありました。

その中で20代後半のH君という男性がいました。髪はちゃぱつでしたが、笑顔が良く話してもトークが面白い子でした。彼とは着替えのロッカーが隣同士で帰る際に話をしていました。彼はアルバイトでした。

ですが、やがては正社員になりたいと言っていてそうなれるといいなと陰ながら心の中で応援してました。彼とは同じ部署ですが別チームでした。仕事はそれなりにしていて、時には月の営業がTOPになったりし頑張ってました。

しかし、それから数年後の夏に入る前でした。仕事で使う営業車をH君は乗っていたのですが、新車同然の車をタイヤをパンクさせたまま走って帰ってきました。

しかも側面は擦ったり凹んだ後等ありました。当時の部長が何があったんだと怒りの説教が始まりました。何時もは怒られても素直に反省する彼でしたがこの日は違いました。

部長を睨む目が怒りで憎しみに溢れていて凄い形相をしてました。遠くからそれを見ていた私はH君の異変や変わりように呆然として嫌な予感がしていました。それからです。

彼はあまりチームでも必要最小限しか話をしなくなりました。彼は車の破損の件を最後まではぐらかしていたため車は駄目でバイクで移動するようになりました。

ですが、警察から停止しないで走行し違反で捕まったり、取引先の会社の事務の方から態度が悪いとか個人の年配の女性のお客様から「私は買うつもりはない。嫌だと言ったのに無理やり支払され買わされた。」と怒りのクレームも度々来るようになりました。その数か月後の冬でした。

H君はインフルエンザで休むと連絡がありました。1週間くらいの休みだと。これは仕方ないと思ってました。が、期間が経っても来ませんでした。彼はその時実家にいました。

連絡しても繋がらず数日かけてやっと部長が連絡をすると

お母様が出て、「ち、ちょっと色々具合が悪くて…もう少し、もう少し待ってください!!」とヒステリックに叫んだ声が電話越しから私にも聞こえました。これはただならぬことがあったなと感じました。その次の日でした。私のチームの同僚が朝私の所に新聞を持ってきました。

同僚のK君は「これ見ろよ!あいつHが捕まったぞ!!」新聞を見ると記事にはH君の名前が。内容を見ると県警のサイバー課が逮捕したと。ネットカフェから書き込んである方のありもしない悪口を1日に60~70件書き込み。

書き込まれた方は辞職することになってしまいそれが影響し逮捕となりました。次の日警察の方が来て部長は事情聴取されたり、私の部署内のH君のデスクやロッカーも調べられました。

彼の机の中のロッカーにはアダルトな本や出会い系の出会った女性の連絡先のノートや大量のコンドームやアダルトDVD等も散乱してました。借金関係はありませんでした。

が、どうやら彼は女性を悪口書いた人に取られたらしくそれを逆恨みしての犯行でした。その後示談が成立し釈放されました。ですが、会社は当然クビになりました。彼は私達が居ない間に机やロッカーを整理して帰ったそうです。

対応した部長や総務の者に対して「おまえらが、俺を正社員にしなかったからこうなったんだ!」と暴言を吐いて去って行ったそうです。その後、部長からH君は会社のプロジェクトの一部をチームで担当していたらしくそのUSBメモリーや会社のユニフォーム。

後勝手にとっていった文房具や、PCノート等が返却されてないことがわかり私と彼と同じチームの課長、後輩のR君の3人で回収を手伝ってくれと頼まれました。

季節は春の終わりでした。彼には連絡を取れなかったので

実家に連絡をしたらお父様がでました。暗い声で「3週間前に亡くなりました。」と。最初は信じられませんでしたが、新聞のお悔み欄に彼の名前が。気づきませんでした。

私と課長のTさん、R君でH君の実家に行くと逮捕される前から実はアパートに一人暮らししていてそこで原因不明の亡くなり方をしたと。会社の備品等はアパートにあると言いました。

泣きながら出てきてお母さんが数日後に遺品管理業者の方が来て部屋の整理をすると言ってきたので部長に許可を貰い立ち合いで回収を認められて教えていただいた管理業者に事情を説明。

一緒に回収、探す許可を頂き時間を決めて対応することとなりました。夏の始まりの日、仕事を午前中までして午後から立ち合いで私、T課長、R君で行きました。午後16時くらいでした。

管理業者のDさんという方が対応してくれました。先に整理している担当者が出てくるまで待っていてくれと。待っていると二人の担当者が出てきました。ですが、二人の顔はなぜか真っ青でした。

一人の唇はなぜか紫いろっぽくなっていて全身震えていました。この時の温度は30度以上の夏日和だったのに何故と違和感を感じました。ある一人の担当者が私の所に来てぼそっと小声で言いました。

「あの…何が起こるかわからないので気を付けてくださいね。」と一言言いその担当者は去っていきました。嫌な予感しかしませんでした。H君の部屋に入ると部屋の中は様々なゴミが散乱した部屋でした。

担当者の方は押入れの方と風呂場を綺麗にしてその場所は何もありませんでした

それと食べ残しや彼は煙草を吸ってましたがその混ざった異臭でマスクが欠かせませんでした。

Dさんと話し、「私は別件で他の所に行きます。2時間程で帰ってきますのでそれまで探していて結構ですよ。」と言われたので私達は狭い部屋を探しました。会社の備品や資料が次々に発見されました。あとUSBとユニフォームだけでした。

リビングにはなかったので彼の寝室を探すこととなりました。行こうとした時でした。T部長が「すまん。ちょっと気持ち悪い。外に出て小一時間休ませてくれ。」と部屋を出ました。

仕方なく私とR君で寝室に入り探しました。寝室のベッドでH君は死んでいたそうです。寝室もゴミだらけで異臭してました。ですが部屋に入って異変に気づきました。

リビングは暑く汗だくなのに寝室はなぜか夏場なのに冷たい。ありえないほどヒンヤリしてました。寝室にエアコンはありませんでした。

私とR君は探しました。クローゼットにユニフォームは見つかり後はUSBのみでした。探してる時壁や荷物からキシッとかパンとか小さな音をする時がありました。

探していて10分後、今度はR君が「すいません。吐きそうで。ちょっと直ぐに戻ってきます。」とダッシュで部屋を出て行きました。私一人になってしまいました。私も逃げ出したかったですが我慢して探しました。

探していて次第になんか足首の辺りが重くなってきました

何かおもりを乗っけられたように。机の引き出しやベットの下を見ました。段々背筋も冷たくなり次第に寒さも増してきました。

身体の震えが出てきてちょっと変だと思うようになりました。ですが泣き出しそうなのを堪えて探しました。すると彼のベットの隣の段ボールの中からやっとUSBが見つかりました。

ですが、私も腹の辺りが気持ち悪くなってました。早く出ようと思いましたが体が以上に重く感覚としてはカメのような歩みでゆっくりとしか動けませんでした。

動いてましたが寒気が増して息苦しくなり心臓の動悸も速くなりました。寝室の入り口にやっと近づきました。その時今まで感じた事のない寒気を全身に感じました。

冷蔵庫の氷を全身に入れられたような冷たさでした。ふと振り向くと何もありません。はずでした、が、彼のベッドのルームミラーを見るとH君の顔が映ってました。

それは怒りというか怒られたときの凄い憎しみに溢れた叫んでいるような形相でした。「ひぃ!」私は恐怖で部屋を飛び出しました。リビングを通り部屋のドアを開けて外に出ました。

出たアパートの玄関先で思わず嘔吐してしまいました。彼の部屋の窓を見るとカーテンで閉められていて来たときはなかったのに白いうっすらした手形が見えました。

私はTさん、R君の居る車まで振り返りもせず全力で行きました。車の中ではTさん、R君はぐったり寝込んでました。Dさんが車で私も休んでました。

Dさんに回収が終わり話した時に、「こちらの方はベッドで心臓発作みたいですごい形相で亡くなったみたいですね。」と聞かされゾットなりました。薬なのか病気だったのかはわかりません。

その1か月後にDさんから暗い声色で電話がありました。「あれから特に体の調子やおかしいことはないですか?」と。

私達はあれから何もなかったのでないと答えると、「あの部屋に立ち会った担当者は辞めたり体調不良で入院中でして…」と聞かされ気味が悪くなりました。

H君の死んだ部屋は未だに入居者はいないそうで空室だそうです。あの日の事はもう思い出したくありません。H君の怨念等が今にも部屋に残ってるのでしょうか?異常が私の恐怖体験です。