私の前に結核で入院していた人の無念を感じた恐怖体験談

恐怖の心霊体験談

20歳の頃、急性腎炎で入院しました。当初は1週間程度で退院予定だったのですが、症状がいっこうによくならず、病気とは関係のない咳が止まらなくなり、その咳の原因は不明でした。何とか無事に退院した後、友だちからその病院は結核専門病院だったと教えてもらいました。

20歳の頃に夜中に急に具合が悪くなり近くの救急病院に駆け込みました。古い病院で普段なら絶対に行かない病院なのですが、遠くの病院に行ける状態でもなかったからです。

診察の結果、すぐに入院が決定してしまいました。

本当は動ける状態ではなかったのですが、その病院が怖くて何とか自宅療養に出来ないかと言ってみたのですが、自分で立つこともままならなくなり、結局入院が決まってしまいました。

入院がしてすぐに友だちがお見舞いに来てくれたのですが、その時に『私のおじいちゃんもここに入院してるよ。』と言われました。

ちなみにその病室は6人部屋でしたが私だけ。他の大部屋に空きがあったのですが、なぜか、私一人だけでした。

『大部屋なのに個室みたいで贅沢』と笑っていたのですが、なぜ、私だけなのかは不思議に思っていました。

そんな風に笑ったまま、退院出来ればよかったのですが、症状は一向によくならず、一週間程度で退院のはずが退院延期。
もう死んでしまうのかも、と、たまらく不安になりました。

しかも空咳が止まらくなりました。薬を処方してもらいましたが、酷くなる一方。夜は咳で眠れないために寝不足となり、病状が悪化。
検査しても、原因は分からないままでした。

なかなか症状が良くならないために、両親が病院に関して不信感を持ち始め、自主退院という形をとり違う病院へ転院。

そこに入院した途端、咳は止まり、今、思えば前の病院を出た時から咳は止まっていたように思います。

もともとの病気の症状も一気に改善。転院から二日ほどで退院できました。

その後、お見舞いに来てくれた友だちがおじいちゃんから、前の病院は結核専門の病院だったと聞いたと教えてもらいました。

原因不明の咳、病気がなかなか良くならなかったこと。
そして、もうすぐ死ぬかもしれないと得体に知れない不安にかられていたこと。

もしかしたら、結核で入院していた私と同じ年ぐらいの人がいたのかもしれません。

病院に出たとたん、症状が改善したので、その人はまだその病院にいると今でも思っています。