恐怖心霊体験 ベッドの下から抑え込む不気味な黒い手のひら

恐怖の心霊体験談

私が高校2年生の頃、寝室のベッドで横になった際、体全体に悪寒が走った。体が疲れていたので、それが原因だと思い、普段よりも早く就寝した。就寝後、体全身が動かなくるという夢を見て、目が覚めた。そしたら、ベッドの下から腕が伸びていて、私の胸を掴んでいた。

毎日稽古を行う為に柔道着は何着か持っていた

私は高校生の頃、柔道部に所属し、毎日稽古に明け暮れていた。普段着と柔道着を同じクローゼットにいれるのは好まなかったので、柔道着はベッドの下の衣装ケースに入れていた。

高校2年生の冬、いつも通り稽古を終え、自宅に帰宅し、自室のベッドで横になっていた。そのとき、全身に何か悪寒のようなものを感じた。初めは、体が疲れているのかと思い、気に留めなかったが、その悪寒がずっと続くので、その日は早く就寝することにした。念のため、風邪薬を服用し、体が冷えないよう毛布にくるまって就寝した。

横になってから、すぐに寝付くことができたが、そこで不可解な夢を見た。体全身が動かなくなるという夢であった。その夢を見ているときは、不思議なことに「これは夢だ」と自覚できていた。最終的には、金縛りのような状態に陥り、夢から覚めた。

体の血行が悪いと、金縛りのような症状が出ると聞いたことがあったので、これも体の疲れによるものだと決めつけていた。しかし、上記のような夢を1週間毎日見続けた為、さすがに何かがおかしいと感じ始めた。しかも、夢を見るたびに金縛りの状態が長くなっていた。

1週間同じような夢を見続けた後暫くの間は夢を見ることはなかったが

忘れかけていた矢先、また体が動かなくなる夢を見た。このとき、夢から覚めても金縛りの状態が続いていた。しかし、意識ははっきりしていたので、体の周りを見渡してみると、何か黒い物体が胸のあたりに置かれていた。

最初は暗くてよく見えなかったが、目が慣れてきて、その物体の輪郭が見えてきた。そして、私は信じられない光景を目の当たりにした。なんと、ベッドの下から人の腕が伸びていて、手のひらで私の胸を押さえていたのである。

恐怖と驚きで、今にも叫びだそうとしていたが、金縛りのせいで声が上手くでなかった。その手のひらは私の体を強く押さえ込んでいた。なんとか、体を無理やり動かそうとすると、少しずつ体の感覚が戻ってきた。

そして、ようやく体が動きだそうとした瞬間、その腕はスルスルとベッドの下に戻っていった。私はすぐさま、ベッドの下を覗き込んだが、そこには柔道着がしまってある薄い衣装ケースしか置いていなかった。

その後も何回か、黒い腕か自分を押さえるのを目の当たりにした。恐怖心から、冷静でいられなくなり、寝室を変えた後、お祓いをしてもらうことにした。そしたら、お祓いをしてくれた方が次のように言った。

「ベッドの下にある柔道着、これは他の場所に置いた方がいいです。柔道をしたくて堪らない霊が住み着いて、あなたを押さえ込もうとしますから。」

私はすぐさま、柔道着をクローゼットに入れ、ベッドの下には何も置かないようにした。
その後は、体が動かなくなる夢を見ることはなくなり、黒い腕が自分を抑え込むということも無くなった。