泣いている母をなだめる母「まだそこにいるの?」感動の心霊体験談

感動する心霊体験談

私の祖母が突然死をし、夜みんなで集まって食事をしていた時の話。わたしの母は涙を止めることができず、叔父はうなだれながら発した一言から、不思議なことが次々起こり祖母の息子を思う気持ち、私たち孫を思う気持ちが伝わってきたエピソード

私と姉は地元を離れ同じ都市の少し離れた場所に住んでいました

たまたまお休みの日半年ぶりくらいに2人でランチをすることになり、食事を終え雑談していた時でした。

姉のケータイに母から電話。姉は突然怒り出したので電話を代わると母は取り乱し何を言っているか聞き取れないほどでした。

「ばーちゃんが死んだ」やっと聞こえた言葉に姉と顔を合わせました。2人の休みが合ったこと、2人とも予定が急に無くなりたまたまお互い時間があったこと、ランチに行ったこと、すべてがなにか繋がった気がしました。

とりあえず荷物を準備に2人別々に自宅に帰り、そのまま地元に帰りました。地元までは4時間何を話したか覚えていません。
実家に着くと田舎独特の自宅葬儀の準備が着々と進んでいました。

私と姉は祖母の顔を見るなり大量の涙がでました。心筋梗塞の為、苦しみながらも電話に手を伸ばした際顔をぶつけ痣ができてしまった頬をなでることしかできず。
何分たったでしょうか、知らないおばさんにせかされ葬儀の準備が始まりました。

母は祖母の前から離れられず泣き崩れていました

葬儀の準備はほぼ終わり、火葬場の都合で翌日のお通夜となり、親族だけになった家で夕飯の用意が進む。
依然動けない母を横目に料理が並ぶ。バタバタと食事も終わり、叔父はお酒を飲み始めました。

その時、母が「私まだかぁちゃんに何も教わってない」とまたぽろぽろと泣き出し、それにつられるように叔父が近づき泣き出した。
「かぁちゃん!」と叔父が叫んだ瞬間でした、居間のふすまが激しく叩かれた音がしました。

そこにいた全員がびっくりている中、叔父が立ち上がり「かあちゃん!そこにいるんだろ、俺はまだ親孝行してない」するとまた激しく襖がドンドン!と鳴る。
シーンとなる部屋でぼそっと姉が「ばーちゃん怒ってるよ。お母さんと叔父さんがいつまでも泣いてるから。」

姉は話し続け、約1年前に他界した祖父がなにもできない人だから丁度よかったと祖母は何も悔いはないと。
それを聞いた叔父は、膝から崩れ「なかなか言えなかったから、かあちゃんごめんな。」

叔父は昔から悪で、祖母に何度も何度も迷惑をかけたのだと。すると今度はとても優しく襖がトントンと音がました。
祖母が叔父を許した瞬間だったのかもしれません。

何か部屋中の空気が変わったように、みんなにこやかになり、そのあと楽しい思い出話をしながらお酒を飲みました。
翌日、無事通夜も葬儀も終わり、祖母は祖父のところに旅立ちました。